喜春姐さんは
戦前の新橋で活躍された芸者ですが
かなり若い頃から
英語を勉強したので
チャップリンとか
海外スターが来日すると
お座敷がかかった人です。
引退後
長く渡米したので
非常に欧米的な考え方と
日本的な作法とを兼ね備えた
面白い存在。
この本では
日本古来の言い回しで
いわばお付き合いのマナーを
解説しているような感じですが
改めて
良い言葉とは
良い生き方なのだと思いました。
文章も軽妙なので
シリーズいっぱい買っちゃった。
という言葉が出てきます。
「何もわからない人が
手とり足取りで教えていただきながら
一人前になると
了解も得ずに独立して
恩師に弓を引く」
という例文があげられていますよ。
わたくしも
サルサの業界に長くいたので
ダンスクラスの生徒だった人が
いつの間にか
先生、と呼ばれる方に
移行していくのをたくさん見ました。
そういう場合、恩師に
弓を引いている人も少なくないかと
思われます。
もちろん
筋目をとおして独立される方も
大勢いるわけですが
自分が独立することを
正当化するために
世話になった人を悪く言って、
なんてことも
みかけたような…。
DJ KAZURU
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