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2023イヴェント休業中、各コラム更新中《TIMCUBA動画有》

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2/10 復活TIM★CUBA

17568 2/10 麻布トロピで久しぶりに ティンクーバやります。 DJ KAZURU が昔作った キレッキレのリミックス中心。 翌日が祝日なので ゆっくりお楽しみいただければ幸いです ************** La Tropi Azab..

2/1 イサックを語る

17586 下北沢ボデギータで 福田カズノブがイサックデルガードを語る マニア向けのイベントです キューバ料理もご注文いただけます ..

Absent in the spring

「春にして君を離れ」
アガサ・クリスティー、著 拝読。

新聞コラムで、ミステリーではない
アガサ・クリスティーの名作、と
紹介されており、気になったものの
古本市場でしか出回っておらず
ようやく図書館(不衛生さが気になるけれど
あらんかぎりの消毒で乗り切るのです)で
見つけました。

48才、夫とそれぞれに独立した
3人の子供たちの世話や教育に
尽くしてきた半生を誇りに生きている
ジョーン。
地元の名士として夫婦は
不自由ない暮らしを送っている。

が、
元同級生と再会したことから
その人生に自信が持てなくなってくる。

夫は本当は家業の弁護士などではなく
農場経営がしたかった。
経済的安定を求めたジョーンが
それを許さなかったのだ。

子供たちもやりたいこと
好きな人がいたが、無謀と思える結婚や
職業選択に異を唱えてきた。

すべては子供の将来のため言ってきたこと
しかし、それはジョーンの願いであり
家族皆の幸せとは言えないのではないか
という疑問におそわれる。

また憐れみの対象であった
同じ土地にすむ某夫人と夫が
心で結ばれていたことに思い至り
ジョーンは自分が夫から何もかもを
取り上げていたことに気づく。

愛すべき人のために、好かれとおもって
やってきたすべてのことが
彼らを不幸にしてきたことだった、とは
なんというむごいミステリーでしょう。

やはりこの小説もアガサ・クリスティの
ミステリーだと思いました。

妻であったり母であったりする者になら
この恐ろしさがわかるはずです。

自分だけがなにもわかっていないことに
気がついたジョーンは夫に
此れまでの人生をわびなければと激しく思う。
しかし、彼女は本当に

「ロドニー、赦して
知らなかったのよ」

と言えるのか、それとも
何事もなかったかのように
これまでとおなじ人生を、
優等生の妻を続行するのか・・・。

・・・

すべてはわたしの自分本位の
考えからではなかったか、と
ジョーンは思い返していた。

わたし自身が農場で暮らしたくなかった、
それが真相ではないのか?

子供たちに最上のものを与えたいと思ったから
と言うが、最上のものとはいったい何だろう?

子供たちに何を与えるか、それを決める権利は
わたし同様、父親としてロドニーにもあったはずではないか?

(中略)

でも、わたしはロドニーを愛していたわ。
心から愛していたからこそ・・・

しかし、次の瞬間、彼女は我愕然とした。
だからこそ、それはいっそう赦しがたい
行為だったのだ。

彼女はロドニーを愛していた。
それなのにその愛する彼に、この
残酷なことを敢えてしたのだ。

・・・

DJ KAZURU


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