杵屋三澄って最高じゃん
ということを大声で言いたい気持ちです。
先日某長唄の会が紀尾井ホールで
開かれました。
男性ばかりのこの会に女性の演奏家が
出ることはなかったのに(当たり前のように
未だに男性が優位なのが邦楽界)今年は
その掟が破られた模様。
杵屋三澄は私の師匠と二人で
「三曲糸の調べ」という非常に技巧的な
曲を演奏しましたが、純度の高い音色
正確の上に正確な音程、高度な撥裁きで
会場を圧倒しました。
あまりにも技術、音楽性ともに
抜きん出ているのでちょっと会場が
引いた感じになった気さえします。
こんなにすごいのに
ネットでは検索にも引っ掛からず
殆ど埋もれてる存在、大方の
同業の男性にしてみれば
彼女が引っ込んでいてくれたほうが
都合がいいのでしょうが、よくぞ
今回の演奏会に引っ張り出してくれました。
彼女にはもっともっと
多くの舞台に登場してもらいたい
なぜなら一音一音に神経の行き届いた
あのような演奏家こそが
本来の長唄三味線の美しさだと
思うからです。
長唄もどきの演奏ではなく
素晴らしい音楽としての長唄を
継承と発展ができてる人は
彼女をおいて他にはない、と
感じてます。
実に見事です。
藝大の先生として技術を
伝える役目もいいですが、もっと
演奏会開いてほしいですね。
DJ KAZURU
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