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2023イヴェント休業中、各コラム更新中《TIMCUBA動画有》

18644 2023年現在timcubaのイヴェント休業中です。 コラムは随時更新していますので 各メニューを選択してくださいませ。 https://youtu.be/BELIZJu0ruM 2014年の過去動画ですが 六本木で思いきりダンスと音楽を味..

2/10 復活TIM★CUBA

17568 2/10 麻布トロピで久しぶりに ティンクーバやります。 DJ KAZURU が昔作った キレッキレのリミックス中心。 翌日が祝日なので ゆっくりお楽しみいただければ幸いです ************** La Tropi Azab..

2/1 イサックを語る

17586 下北沢ボデギータで 福田カズノブがイサックデルガードを語る マニア向けのイベントです キューバ料理もご注文いただけます ..

「文藝ガーリッシュ」 千野帽子 著

千野氏は週末文筆家だそうですが
この種の文学作品を語らせたら
右に出る方のいない、特殊な評論家であります。

タイトルから想像つくように、尾崎翠や
矢川澄子などの「ど真ん中」から、三島由紀夫の
小娘(フィエット)小説まで、メジャーではないけれど
魅力あるガーリッシュな本の紹介、豊かなる読書案内。

少女趣味などと言えば
駄菓子のように価値のないものに思えますが
そんな簡単に見過ごせない煌めく文学作品が
日本にはたくさんあったのだなと、ハッと致します。

本書がガーリー、ではなくガーリッシュであるゆえんを
「ガーリッシュは本来女子の、というニュートラルな
意味であるのン大使、ガーリーは女の子の
エッチな画像を含む、という意味」だったからと
千野氏は説明しており、
「オンナコドモの、みたいな否定的ニュアンスが
この語にあったとしてもそれがなんの問題でしょう?」
と、言っています。
「文学少女」も「乙女」も同じように、氏は
蔑視的な言葉を更生させてあげましょう、というわけで
素敵な言葉として取り上げるのです。

ひとつひとつの本に対する、鋭い解説に
まずは感服いたしましたが、いわゆる
「男流文学」について

「明治期の文学青年から全共闘に
いたる成熟拒否の心性」

を読み取ってみたり、また
森茉莉について、

「ジャズやミステリが下から上へと
積み上げていく教養体系の形骸を残していたのに対し
(中略)アイテムを横へと水平的に拡大していく
女子雑誌の志向性に沿った動きを見せています。
(中略)夫たちは≪文学≫や≪芝居≫の話題に
熱中していますが、森茉莉の中でそれらは
≪タルト≫や≪グラッス≫と等価か、むしろ
それらの背景なのです」

などと言われると、おもわず膝を打つような
感じさえあります。

千野氏は男性でありますが、それは
ここであげられた小説群が「乙女専用」の
おもちゃではないことを示してもいます。

女のことは女にしか分からないという女は
氏にそれこそ
「あなたは何の権利があって自分が
女子を代表できると考えたのですか?」
と一笑に付されることでしょう。

*現在六本木コパカバーナにて
開催されている、バチャータの良曲をメインにした
イヴェント「Bacha Rosa」。
次回は11/12(金)21時~ですが、私もちょっとだけ
DJとして参加する予定です。

(DJ KAZURU)


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