小石川
一幸庵の羽二重。
ふわふわの生地に
くるまれた粒あんが
文字通り口を
甘やかしてくれます。
・・・
喜多川歌麿
の幻の
作品「深川の雪」が
発見、修復されて話題になっています。
http://www.okada-museum.com/exhibition/
日曜美術館で詳細を知り
興味深く拝見。
これは
「吉原の花」
「品川の月」
と、あわせて
雪月花三部作となっているようです。
どれも遊郭で働く女性たちの
姿が息づくように描かれていて
鮮やかで楽しい絵。
三味線鳴らしていたり
賭け事に興じていたり
宴会中だったり
さまざまな女性の様子が
一枚の絵の中にぎゅうっと
収まっており、かつ
全体のバランスがよいことで
評価も高いよう。
「深川の雪」には
夜具(ふとんなど)を
大きな大きな
風呂敷に包んで、よっこらしょと
運んでいる女性の姿も
ちらりと
描かれているのですが、これは
幕府公認の遊郭は
吉原だけだったため、おおっぴらに
夜具を置いておけない
深川ならではの事情を
描いた一コマだそう。
「公認」ではなくとも
吉原に次ぐ勢いで
吉原と同じ内容の商売を
派手にやっていたわけですが
そんな
「裏事情」も描きとめておく
っていうところに
歌麿のセンスを感じました。
(DJ KAZURU)
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