長唄三味線の師匠が
芸大出身であり、講師としても
務めていたので
芸大って
とても身近に感じるようになりました。
師匠のお弟子さんには
わたくしのような一般人も
末席におりますが
芸大を目指して、地方から
通ってくる学生さんも。
というわけで
話題の
「最後の秘境 東京芸大」拝読。
美術を専攻している人と
音楽を専攻する人とでは
別人種なんだなあと、分かります。
いわゆる変人は
美術に多そうですね。
なんじゃそりゃ、的な
面白おかしい話が
いっぱい出てきました。
一方で
子供の頃から親の希望で
ずーっとピアノやヴァイオリンを
やってきて
芸大まで卒業したのに
「これで役目は果たした」と
音楽の世界から去る人など
切ないエピソードもありました。
音楽の中でも
洋楽と邦楽に分かれるのですが
洋楽の人は、アンサンブルが
求められるので
コミュニケーション能力が
磨かれてくるという話には
納得しました。
また
邦楽は、師弟関係なので
師匠のいうことは絶対。
レッスンの30分前には
部屋に入り座布団しいたり
先生の荷物を運んだり
キモノをたたんだりもするとのこと。
私の師匠のところに来ている
芸大生たちが
とーっても行儀のいい
理由が分かりました。
規律を守れない人は
音楽の和の中に入れない。
師匠はじめ
周囲の人を思いやれないようでは
音を出す資格もないのだな、と。
厳しいようだけれど
その厳しさが
心地よかったりもするんですよね。
こうして芸術家は
鍛えられていくのだなあ。
*DJ KAZURU*
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