漢方小説
西洋医学に頼りっぱなしですと、どうしても
そこでは解決できない問題に直面することも。
調子が明らかに悪いのに、検査を重ねても
病名はつかない、というパターンです。
この小説もそんな著者の実体験が
ベースになっているよう。
ケミカルな薬の投与を続けるよりも
食事の摂り方や、生活習慣の見直しにより
改善されることは多々あります、漢方の
考え方は、実に理にかなっていますしね。
私自身、漢方の考え方をこの数年で
見直してたものですから、非常に
共感するところありました。
主人公と同様、アイスコーヒーを
がぶ飲みすることも当然しません。
とはいえ、元気な10、20歳代の若い方には
なんのこっちゃ、みたいな小説だと思います。
人生とか、体調とかにつまづいたことの無い方には。
著者の、中島たい子さん。
私の高校の先輩にあたる方なのですね。
学校から定期的に届く会報で知りました。
「漢方小説」は芥川賞の候補作だったそうですが
その高校の小論文の先生にも
芥川賞の最終候補まで残られた方がいました。
すでに故人となられましたが、本当に
色々なことを教わったものです。
(DJ KAZURU)
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