青木涼子コンサート@文化会館

文化会館小ホールでの
現代音楽✕能声楽。

子供の頃から通ってた
ホールで青木涼子を
聴けるなんてそれだけでも嬉しい。

自由席だったので
センター前方確保するため
早めに並びましたが、私より
早く来てる人もいっぱい
すごい。

カルテット編成に
上村文乃のチェロが入っていて
これはいいなと思ってたら
なんと、細川俊夫作曲の
チェロのソロ曲も披露。

色彩豊かな音で
魅了させられる!
いま一番注目してるチェリストです。

青木涼子はブルーの
ドレスに白足袋で
独特の世界を見せてくれました。

成田達輝さんと
空間を作りながら演奏する
曲も面白かった。

途中のトークコーナーで
細川俊夫も言ってたけど
能が持つ単純な線では書けない
筆で描いたような音の間に在る
「間」とでもいうべき
静寂が重要な音楽なのです。

ゆえに毎回毎回
とんでもない緊張感に
満たされますが、それが
とーっても心地良い。

ちょっと他の音楽では
味わえない世界です。

坂田直樹さんからも
今回初演の「鉄輪」について
トークタイムがありました。

能をベースにした
テキストと曲なので、この日では
もっとも親しみやすい曲かと。

青木さんの低音の
魅力も活かされていて
とても印象的。

今回、舞の入った曲は
無いようで残念だなーと思ってたら
アンコールで
馬場法子作曲「ハゴロモ・スイート」来ました!

舞の部分は
観世の羽衣の仕舞と同じスタイルだね、と
能をお稽古してる
友人が教えてくれて、ふむふむ。

能を知ってると
より楽しめるかもしれないけど
知らなくても青木涼子の
世界に入り込んで楽しめる
コンサート。

友人が、これはホールで
眼の前で演奏を感じることで
伝わるものだと思う、と
言ってましたが、確かに
息遣いとか、空気感とか
実際に音になる前のものを
現場でいっぱい感じるので
DVDとかで録画されたものでは
良さが分からないかもね。

細川俊夫氏が
「あの世とこの世の間の
亡霊顔で写ってる」と
いって笑いを取った
本日のプログラムの表紙。

魂魄この世にとどまりて顔
って感じかな、これも
とっても美しい。

DJ KAZURU