桜庭一樹氏の著作は
直木賞受賞作品「私の男」以来
ちょくちょく読んでますが、中でも
これは良かったです。
神保町の古本屋が舞台となりますが
それにちなんで
「ばらばら」は
神保町の書店で購入しました。
出会ったばかりの男女が
自己紹介後すぐに携帯取出し
ネット検索して、「ふーん、水泳部だったんだ」
みたいなことを
相手から言われるくだりがあって
いやー、こんなこと
現実にあったら不愉快
極まりないわ、と思ったのです。
しかし、その自己紹介で名乗った
名前こそが知人の名前であり
彼女は借り物の名前で生きていた。。。
顔が広く知られている
人でもない限り、こうやって
詐称した人生を生きることは実は
容易く、落とし穴に落ちていくことも
また容易い。
ばらばら死体の身元を探る唯一の
手がかりが
胸に埋め込まれた
シリコンのシリアルナンバーだったなんて
笑い話にもなりません。
(DJ KAZURU)
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