北欧ティンババンドCALLE REAL の
東京公演に参戦してまいりました。
まずは、一般的にメジャーでもなんでもなく
また大きな興行成績が見込まれるとも
思えないバンドを呼んでくださった興行主さまに
感謝したく思いました、この日本が
ごたごたしている中
よくぞ呼びきった、と感じます。
ご苦労も多かったでしょう、開催し
無事公演を終えたというだけで
拍手ものではないでしょうか。
さて、こちらのバンドですが
デヴュー作品が届いたときに
しっかり聴きこみましたものの、それ以来
セカンドはさらりとしか聞いておりませんで
比較的フラットな耳で今回のライヴを
聴くことができたと思われます。
スウェーデンというお国柄は
日本と同様、ジャンルのこだわりなく
多種多様な音楽を受け入れる土壌が
基本的にあるみたいなので
出てくるべくして、出てきたバンドであるかと。
メインのボーカリストに照準を合わせ
歌を聴くタイプのバンドではないので
どのパートの音も均一に耳にはいってくる
感じを受けました、面倒くさい
リズムをよく演奏していたし、大したものだなーと。
何が突出していたかというなら
ベースはなかなか気になるフレーズで
楽しませてくれました。まあ
私の好みでは、もう少し
全体にすっきりしているほうがいいんですが。
もし、キューバ人が彼らの演奏に
接したなら、君たちにはキューバの心がある的な
感想を言うかもしれませんし、そして
彼らもグラシアス、というかもしれませんが
キューバのスピリットを抱えるバンドというよりは
ティンバ様式を借りて、あとは「おこのみで」
演奏されているバンドという感じ。
現在、キューバのティンババンドの中には
「自分で過去の自分の模倣」に突入している方々も
少なくない中、この「おこのみ感」は
評価できます。
ただ
なんだかんだでキューバ人が演奏していれば
演奏者がはっきりと踊っていなくとも
演奏しているその
ヴィジュアルから
キューバのグルーヴを思いっきり
享受することができ、それこそがライヴの
醍醐味とも思うのですが、そういったものは
皆無・・・「キューバ人が演奏していれば
いいってもんじゃあないでしょう」というのと
「やっぱキューバの香りがね」みたいなことは
いつもアンビバレンツ。
(DJ KAZURU)
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