「ぼくは散歩と雑学が好きだった。小西康陽のコラム1993-2008」
母校の小学校の記念誌に寄稿したものから
音楽誌掲載のCD評、映画評まで
小西氏がこの15年で書いたものをガッと寄せ集めたもの。
なるほど、と思ったり、知らなかった逸話が披露されたり
はたまたそりゃないよ、と思ったりする話題が多岐にわたって展開するコラム集。
テイ・トウワ氏に弟子入りを強要してきた金持ち坊ちゃんの話とか
とある有名なパーカッショニストがピチカートのレコーディング中に
ボーヤの横っ面をひっぱたいた話とか
面白いこといっぱい書いてあるのですが、
真っ先に共感したのは
「ぼくは音楽の好みのセンスの良い女性はもちろん好きですけれども、あまり
詳しくなる必要はないという意見の持ち主でして。誰かひとりのアーティストに
夢中になるのはいいでしょう。女の子の特権です。でも世の中にあふれている
CDを片っ端から買うなんてことは男の子にまかせて、女の子はオシャレに
お小遣いを使ってくれたほうがいい。良い音楽は男の子に教えてもらえばいいし
更に気に入ってほしくなったCDはプレゼントしてもらえばいいんじゃないですか?」
というところでした。
同感です。
女子たるもの良い音楽をメンズからプレゼントされるような存在であれ、という
意味も含んでいるかとは存じますが
男の子が素敵な音楽を見つけてきて、素敵な女の子に聴かせてあげるって
正しいありように思います。
専門店に通いつめて(音楽に限らずですけれど)
コンプリートするとかってことは土台メンズの得意技って感じですし。
ま、私はDJですから「CDを片っ端から」ということもするわけですが
一般的には、プレゼントしてもらえばいいんじゃないですか、的な
ものであると思っています。
女子には収集よりも得意なことがあるんですよ、きっと。
(DJ KAZURU)
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